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2026.03.23

2025年度全県女性部会交流会&役員研修大学特別講義「『駄言』って知っていますか?~身の周りのアンコンシャスバイアスを考える」

■なぜ今、「女性活躍推進」?

政府が『2030(ニイマルサンマル)』の目標を掲げて取り組みを進めていることもあり、コーポレートガバナンス・コードも改訂され、より、企業に多様性の確保が求められるようになりました。
 現在はVUCA時代と言われています。何が起きるか分からない時代だからこそ、性別に関係なく、のびのびと創造性を発揮できる組織をつくり、多様な視点を持ってイノベーションを創出しなければなりません。

■ジェンダーギャップ指数118位

共働き世帯は増加傾向にあります。令和4年の調査では、約7割の若手(18~29歳)が、「家事も育児も 男女が半々で担うべき」と考えており、女性よりも男性の方がより多く回答しています。一方で、現在、日本の家事育児無償労働は女性が男性の5.5倍担っています。男性の方が女性より多く残業する傾向にありますが、男性のみを対象とした調査では、平日の家事育児を増やすために、「残業が少なくなり、休暇が取りやすくなることが必要」という回答が出ています。
2025年のジェンダーギャップ指数では、日本は118位に沈みました。働きにくさ、生きにくさが生じやすい構造があるのではないでしょうか。 

■働きやすい職場を実現するために

社内のジェンダーギャップを解消し、働きやすい職場を実現するために必要なことは次の9つです。
 
1)昇格人事に、性別、年齢、国籍によらない公平なルールや透明性を持たせる
2)役員など意思決定層における女性の人数や割合を増やす
3)組織内で心理的安全性を確保する
4)長時間残業を削減する
5)有給休暇を取得しやすくする
6)柔軟な働き方を可能にする(テレワーク、時差出勤など)
7)性別にかかわらず、育児休業を取得しやすくする
8)社員の自己啓発や、人的ネットワークの構築を推奨する
9)アンコンシャスバイアスについて学び、なくしていくこと

心理的安全性とは、みんなが気兼ねなく意見を述べることができ、自分らしくいられる文化のことを指します。 

アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)とは、ジェンダー・国籍・人種・宗教・年齢・立場などから、無意識に「この人はきっと~~に違いない」と思い込んでしまうことです。
87.6%の人が、特に性別に関するアンコンシャスバイアスを、職場や仕事環境において感じたことがあるそうです。(※日経クロスウーマン調べ)

■「駄言/だげん」とは?

駄言とは、「女はビジネスに向かない」のような思い込みによる発言を指す造語です。特に、性別に基づくものが多く、相手の能力や個性を考えないステレオタイプな発言ですが、言った当人には悪気がないことも多い言葉のことです。
前提として、これは男女の対立構造ではありません。歴史的背景や社会構造に要因があります。
駄言一つ一つは個人的なことですが、集めているうちに、みんな同じこと言われて、同じように傷ついているということに気がつきました。『個人的なことは政治的なこと』という、1960年代以降、米国の学生運動および第2波フェミニズム運動のスローガンがあります。まさに、これは社会構造的な問題だということです。

■駄言を言わない4つのコツ

まず、①自分の意見を押し付けないこと。②幅広い相手とどんどん話すということも大切です。この話をすると、「駄言と捉えられることが怖くて何も喋れない」という意見があがりますが、逆です。むしろ関係を作り、③「それ駄言ですよ」と、言い合える関係性を築くことです。そして、「どうしてそれが駄言なのか」と、④駄言をきっかけに話し合ってください。

■自分らしさを発揮できる職場へ

アンコンシャスバイアスを知り、心理的安全性の高い職場づくりを進めることが重要です。また、一人ひとりが自己啓発し、イノベーションを起こすこと。そして、今いる人材が自分らしさを発揮できる職場にすることが今後ますます求められます。そのためにも、周囲への関心と思いやりを持つことを大切にしましょう。