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「人工羽毛にかける熱き男たちの挑戦」福山支部E地区会9月例会

■報告者:イシケン(株) 石川倫之 氏

 新型コロナウイルス対策として、検温、消毒、ソーシャルディスタンスに配慮した例会でした。
 石川さんは、福山市で、布団の製造販売、レンタル、打ち直し等の会社を経営されています。ご本人は、とてもやさしい印象の方で、接しているだけだと、報告のような山あり谷ありという激動の歴史を感じさせないお人柄の方です。

 石川さんは4代目社長でいらっしゃいます。先代のお父様より引き継いだ会社を、どうしていくかということを報告の中でも、二転三転していく世界の状況に合わせ、変化させていったことがわかります。
 2000年に社長就任後、4年経った2004年にまず最初の大打撃。鳥インフルエンザによる、原料の高騰。大型店には敵わないという現実を突きつけられました。ではどうするか。ということで、なんと、ここから、発想の転換!オンリーワンの製品、価格の安定ということで、人工羽毛の開発に取り組まれました。ここから長い長い挑戦が始まったそうです。と同時に、直売も開始。形態を変えていく決意をされたとのこと。
 2010年には鳥インフルの第2波、2012年には第3波が押し寄せてきます。これでもかというくらいの打撃だと思いますが、この2012年に新たな挑戦、別会社を設立し、楽天やyahoo、自社サイトでの販売を開始されます。卸ではなく、直売に力をいれていかれる石川さんは、試行錯誤、アイデアを形にすることで、壁を乗り越えていかれる挑戦者であると言えます。例をあげると、SUKUSUKUというベビー布団専門店を作られたことでも、推し量れるのではないでしょうか。
 2014年には枕用の人工羽毛を完成、日本国での特許も取得されます。皮切りに寝具用の開発も進んでいきます。(エシカルダウンという名称です)

 同友会に入会されたのは2016年。このときには米国特許も取得。紆余曲折を経て、さて、良くなっていくぞと見えた・・・矢先の2018年の豪雨災害だったそうです。
 石川さんは淡々とお話されますが、工場なども大打撃を受け、想像を絶する状態だったのではと想像しました。しかしここでまた、大逆転のアイデア、クラウドファウンディングに取り組まれています。
 題にありますように、まさに、苦しい時ほどの底力ではないかと思いました。どんどんサポーターが増え、見事、活用されたとのこと。諦めそうになることはたくさんあったと思いますが、熱い思いが通じたことの証ではないでしょうか。

 2019年には人工羽毛は、素材部門で、第5回福山ブランドに認定されます。
http://fukuyama-brand.jp/?page_id=2641
 そして2020年には新型コロナウィルスの影響を受けますが、さらなる挑戦は続きます。この例会でも、逆質問として、使用感などのアンケートが集まらないのでアイデアありませんか、と石川さんより来場者への質問がありました。
 終わらない挑戦、不屈の精神は、これからも続いていくことと思います。来場の会員さんの心を動かす、明日への力をいただけるお話でした。石川さん、本当に、ありがとうございました

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