同友ひろしま/2021年/11月/News

ローカルSDGsのロジックで考えるビジネスと社会課題の同時解決

講師:特定非営利活動法人ひろしまNPOセンター  専務理事  松原 裕樹 氏

 去る9月28日、広島東支部の環境経営委員会の勉強会が行われました。講師の松原氏のお話のポイントをご紹介します。  

■SDGsの基本

 SDGsとはSustinable Development Goals(持続可能な開発目標)の略です。2015年に国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核をなすものです。世界中のあらゆる人が持続可能な社会づくりに取り組むための、共通目標です。ポイントは次の五つです。
①日本を含む国連加盟国が2016年~2030年の15年間で達成することを掲げている。
②「つづかない」世界を「つづく」世界に『変革』し、持続可能な世界を次世代に受け継いでいくことを目指した目標。
③17の目標、169のターゲット、230指標がある。
④誰ひとり取り残さない
⑤「社会」「環境」「経済」の三側面が調和され包摂されている。
 持続可能な開発とは、将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、今日の世代のニーズを満たすような開発のことです。持続可能な社会をつくる責任は今の大人にあります。子ども達にツケを残すことはできません。  

■取り組みの意義と可能性

 SDGsへの取組みには、以下のような意義と可能性があると思います。
①事業機会の創出(組織の課題・成長、市場を理解し、チャンスとリスクを見極め、新たな価値を創造する)
②生存戦略の構築(SDGsと経営上の優先課題を統合させ、取引先との関係や連携を強化する
③ガバナンスの強化(人材育成及び担い手確保を促し、組織の持続可能性及びレジリエンスを高める)
④プロモーション(社会共通言語として活用し、事業活動を国内・海外に情報発信できる)
⑤協働促進(ステークホルダーとの対話機会が増え、パートナーシップ構築や信頼・評価を得る)  

■取り組みの三ステップ

 取り組みには、①SDGsを(組織内に)深める、②(ステークホルダーに)広げる、③事業活動と社会の同時課題解決(令和時代の三方善)の三つのステップがあります。  

■他人事を自分事に    

 取り組みにあたって大事なことは、ともすれば課題が大きすぎて他人事に思えることを、どう自分に引きつけるかです。そのためには、「地球は…」「日本は…」「広島県は…」「広島市は…」「わが社は…」「家族は…」「私は…大丈夫だろうか」と考えていく事です。
 もう一つ大事なことは、皆さんが日常に経営を進める中で考えている事、例えば納期までにどんな手順で仕事を進めるか、ということです。この考え方をバックキャスティングと言います。
 そのためには、問題解決型教育を進めることが重要です。  

■広がる取り組み    

 SDGs未来都市に広島県や東広島市が名乗りを上げています。小中学校でもSDGsを教えています。TVでも番組ができています。エシカル消費(人・社会・地域に配慮した倫理的に正しい消費)も広がりつつあります。すでにかなり身近なところで、実践が進んでいるのです。私たち広島NPOセンターでも、毎月「ひろしまSDGs交流会」を行っています。ぜひ、みなさんもご参加ください。

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