活動レポート
  • ホーム
  • >活動
  • >県障害者問題委員会 共に生きる地域づくりフォーラム2024 「知ることから始まった人を生かす経営 ~すべての人が働くことを通じて幸せになる社会づくり~」
2024.03.22

県障害者問題委員会 共に生きる地域づくりフォーラム2024 「知ることから始まった人を生かす経営 ~すべての人が働くことを通じて幸せになる社会づくり~」

パネラー          (有)三福林           社長  田川 富生  氏
                 (有)メタルワーク福山  社長 大植   栄  氏
コーディネーター:(株)ニシキプリント    社長 宮﨑   真  氏

宮﨑)日本の生産年齢人口は1995年をピークに減少しており、総務省の発表では2050年には5,275万人にまで減少する見込みです。同友会の「人を生かす経営」の考えをベースに、多様な人が働きがい、生きがいを持って働く環境を作っていくことがより重要な時代になってきました。本日は障害者雇用の事例報告から、人を生かす経営を考えていきます。

大植)平成4年に養護学校に頼まれて初めて知的障害を持つ生徒を採用しました。しかし、私の理解不足や社内の体制が整わず、約1年で退社になりました。その後、縁あってCADが使える肢体不自由のHさんを採用し、令和3年には特別支援学校からM君が入社しました。彼は実習を経て、自社を就職先に指名してくれました。現在、ステンレス製品の仕上げをメインに、現場の戦力として欠かせない存在になっています。

自社では障害に関係なく、「わかるように・わかるまで教える・絶対に手を離さない」ことを大切にして、人を大事にする企業風土をめざしています。

地域の中には障害や色んな特性を持った人もいます。同友会は、そんな方の出番を作ることも地域に根ざした中小企業の役割だと考えています。しかし、中小企業が誰でも採用できるわけではありません。企業と社会福祉の責任と役割は違います。企業は雇用できなくても一人の障害者と関わる、支援することは可能です。私たち経営者も社員も知ることから始めることが大切です。

田川)現在、聴覚や知的障害など7名の障害者のほか、高齢者や外国人実習生、就職困難者の採用をしています。特別支援学校の採用はバスツアーの受入がきっかけで、今は3名の卒業生が働いています。

K君は入社して半年の頃は、忘れ物や遅刻が多かったのですが、周囲の従業員と関わることで少しずつ自立心が芽生えてきました。今では遅刻や忘れ物もなくなり、2人の後輩に仕事のアドバイスをしてくれています。

最初に障害者雇用をすると言った時、社員は反対しました。それが経験を重ねることで、まずは相手を理解しようという社風になってきました。多様な人の採用を通じて、社員も心の成長をしていると感じています。

人を生かす経営は実践しなければ、何も生まれてきません。まずは経営者が自分の中の障壁を取り除くことが大切だと思います。

コーディネーターまとめ

宮﨑)お二人は「障害者だから」と特別な意識をしていないように思います。自社でも障害者雇用をしていますが、障害に関わらずお互いを配慮し合うケースはよく社内で見ます。
本日のフォーラムは障害者雇用の促進が目的ではありません。報告が各社の人を生かす経営の実践の一助になればと考えています。県障害者問題委員会は来期から地域共生委員会に名称変更しますが、引き続き、人を生かす経営の実践を柱に一緒に勉強していきましょう。

閉会挨拶

住岡呉支部長)私自身、社員教育の勉強を通じて違いを認めることを理解したつもりでいましたが、障害者に関しては出来ないことを認めていたのかも、と気づきました。出来ることを認め、採用し、会社に居場所を作る。そして安心して生活してもらうことが、人を生かす経営、そして地域を活性化することにつながります。本日参加した経営者がその気になって、人を生かす経営に近づいていただけたら、と思います。

(記:事務局 本田)