青年部会9支部合同例会「熱い思いをカタチに!~成長のヒント、組織の力、そして持続可能な経営~」呉支部青年部会
- 開催日時:
- 2026/02/20(金)
- 会場:
- エールエールA館6F
- 人数:
- 158名
- 報告者:
- ジセダイプロジェクト(株) 代表取締役 大上 将広 氏、シャンプーと小顔 代表 岡 なおみ 氏、中国建材(株) 代表取締役社長 金只 晃太郎 氏
- 文責者:
- みずば農園 水場 大輔、大栄運輸(株) 山根 翔也、社会福祉法人まほろばの差里沖美 古澤 彰一
第一分科会:「動けば、変わる ~2年間のバタフライエフェクト~」
報告者:ジセダイプロジェクト(株) 代表取締役 大上 将広 氏
文責:みずば農園 水場 大輔
大上氏は、東京のベンチャー企業で人材育成やキャリアコーチングに携わり、会社員生活を送っていました。しかし、「呉の課題を解決したい」という想いからUターンし、ジセダイプロジェクトを創業。現在はコワーキングスペースを拠点に、人と人をつなぐ事業を展開されています。
一方で、「自分は妥協しがちで弱い人間だ」と率直に語り、前職での達成感と現在の経営との狭間で葛藤している姿も包み隠さず報告しました。同友会青年部会での2年間の活動を通じ、様々な役職や経験を重ねる中で、「自分には軸がない」という気づきを得たといいます。

悩み続ける中で辿り着いた言葉が、「広島・呉で原体験を一緒につくる」という自らの言葉でした。
人は弱く、迷い、過去の自分に戻りそうになるものです。しかし大上氏は、自らに問い続け、その答えを分科会メンバーと共に見つけていきました。その姿は、挑戦する経営者の等身大の姿そのものでした。
今はまだ評価されないかもしれない。しかし、この日語られた軸(ぶれないもの)は、将来大きなうねりとなる可能性を秘めています。そして、もし再び迷う日が来たとしても、この報告を聞いた仲間が問いを投げかけ、共に進んでいけるのではと感じました。
グループ討論では、「自分の軸(ぶれないもの)は何ですか」というテーマのもと、活発な議論が行われ、家族のため、売上のため、社員のためなど、それぞれの立場から多様な“ぶれないもの”が挙げらた中で、討論を通じて見えてきた共通点は「人」でした。軸は人それぞれ異なりますが、その根底には“誰かのために”という想いがあるという認識が共有され、経営とは最終的に「人のために行うもの」であるという結論に至り、初対面の参加者もいる中で、互いの内面に踏み込む深い討論の場となりました。
第二分科会:「「一人でいい」からの挑戦 ~愛と敬意で築くチームのかたち~」
報告者:シャンプーと小顔 代表 岡 なおみ 氏
文責:大栄運輸(株) 山根 翔也
第二分科会では、シャンプーと小顔の岡なおみ代表が「一人でいい」からの挑戦、愛と敬意で作るチームのカタチと題して報告されました。
岡代表は2021年に創業し、当初はご飯が食べられたらいいという思いで一人で事業を始められました。しかし同友会の経営基礎講座に参加し、経営理念と10年ビジョンを策定する中で、目指す未来は一人では達成できないと気づかれました。

部会長として組織づくりを学ぶ中で、自分のためだけの活動になっていたことを反省し、愛と敬意の大切さに気づかれます。
スタッフとの関係でも当初は認識のズレから苦労されましたが、月1回の面談を通じて丁寧に向き合う時間を作られました。
特に印象的だったのは、怒りは二次感情でありその奥には愛があるという学びです。スタッフの皆と楽しく働きたい、必要とされたいだけという言葉から、正しさで返すのではなく相手の想いに寄り添うことの重要性を実感されました。その結果、売上は1000万円から1600万円へ成長されました。
組織化とは一人で頑張るのをやめる覚悟であり、任せることで生まれた時間を発展のために使えると学びました。愛と敬意を持って向き合うこと、当たり前と思わず感謝すること、仲間と共に成長する喜びを自社でも実践していきたいと感じました。
第三分科会:「一歩からの逸歩 ~あがき続けて見える世界~」
報告者:中国建材(株) 代表取締役社長 金只 晃太郎 氏
文責:社会福祉法人まほろばの差里沖美 古澤 彰一
金只氏は、家業として昭和46年から続くコンクリートブロック製造販売とエクステリア資材の仕入販売を行う事業を行っておられます。他企業で営業マンとしての経験と実績を積んだ金只氏は、祖父が設立し、父が代表取締役を務める自社の事業を引き継ぐことを決意。
コンクリートブロックが世の中で使用される限り、潰れることはない。しかし、人口減少と住宅着工件数の急速な減少により、売上も減少。

そのような状況の中、2025年4月に同友会に入会され同年、代表取締役に就任。売上減少の中、新たな取組みとして養豚場で使用するスノコに着目。豚が毎日、怪我無く清潔感を保つ為、スノコを自社技術によりコンクリートで製造することを決意します。
発展途中ではありましたが、金只氏のピンチをチャンスに変える報告を聞くことが出来ました。
また、「自社のこれからの危機とそれに対しての行動について」をテーマにグループ討論が行われ、人口減少・市場の減少に対して危機感を感じている参加者もおり、地域として必要な会社となる為に、商品の付加価値を上げる必要があるといった意見が聞かれました。
9支部合同例会を通じて、地域やお客様に対して感謝の気持ちを持ち、地域にとって必要な会社として存在し続けるには、現状維持ではなく事業の発展が大切であることを改めて感じることが出来る機会となりました。