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「3S活動を通して、会社を活性化しよう!」広島西支部佐伯地区10月例会

今月の例会テーマは3S活動(整理・整頓・清掃)を約5年前から積極的に導入し、その後は、会社の活性化に見事成功され、会社の売上アップにも繋げておられる、㈱津田製作所の津田社長にご報告を頂きました。

まず冒頭に、3S活動を導入した目的を、わが社を『日本一の会社にするため』とし、「シンプルではありますが、この3S活動を通じて、お客様と社員の満足度を日本一の会社にしたい」との3S活動導入にいたる想いをお話されました。3S活動導入にあたり、社員さんへの理解と協力がかかせないわけですが、それについて津田社長は「たとえ会社が潰れる前の日でも、私は掃除をする覚悟だ」と社員全員に伝え、津田社長の3S導入に際しての、並々ならぬ本気度を前面に、社員さんへの意識改革を少しずつ実践されてきたとのことでした。また、お話の中でそもそも3S「整理・整頓・清掃」の定義とは何か?について、参加者へ質問されました。津田社長は、「3Sの定義を明確化する事が、最初の第一歩であり、3S活動を実施する上で、とても大切です」とのことでした。

2016-10 saekiお話の中での3S(整理・整頓・清掃)とは次のようなものでした。

⑴「整理」とは、要る物・要らない物・急がない物に分けて、要らない物を捨てる事。

⑵「整頓」とは、定位置・定量・定方向・表示・標識の「5頓」を実践する事。

<5頓の意味>

(0頓)実践前・・現状を把握しましょう。

(1頓)定位置・・場所を決めましょう。

(2頓)定量 ・・数を決めましょう。

(3頓)定方向・・向きを決めましょう。

(4頓)表示 ・・名前を決めましょう。

(5頓)標識 ・・場所の名前を決めましょう。

⑶「清掃」とは、ゴミ・チリ・ホコリ・汚れのないピカピカの状態に近づける事。

「以上の3つの定義をまず会社で明確化する事、そして3S活動とは何かを知る事、それが実践する上での、最も大切なことなのです」と津田社長はお話されました。

津田社長の会社でも導入1年目は、捨てる物だけでもなんと「6トン」ものゴミを捨てられたとのこと。また、廃棄する物・廃棄しない物を区別するため専用カードを作成、またプロの講師を呼び個別に指導をうけるなど、会社全体で取り組みを実践されました。その他、毎月1回は社員を集め、3S活動の進捗などのプレゼン発表も実施。「当時は、パソコンもパワーポイントも使えなかった社員がほとんど。今では、プレゼン発表のおかげでほぼ全員が使えるようになり、3S活動を通じ、会社全体が活性化しいくのを少しずつ実感できています。現在では、3S活動は業務として取り組んでいる」とのことでした。

津田社長は、「たったこれだけの事ですが、3Sが実践できなければ、会社内で10秒で出来る事を、数分かけてやっている事がたくさんあるはずです。まずは、その事に気付くことが第一歩であり、ぜひ、3Sの効果を体感してほしい」と締めくくって頂きました。

最後に、この度の佐伯地区会9月例会は、地区会員の他、社員さんも多数ご参加下さり、なんと総勢44名の方がご参加頂きました。また、広島信用金庫さんからも、佐伯地区例会としては初めて3名の方がご参加下さり、その後のグループ討論でも、ここ最近では、最も盛り上がった活発な討論会ではなかったかと思います。津田社長におかれましては、誠にお忙しい中を、ありがとうございました。おかげさまで大変有意義な地区例会となりました。つきましては、ぜひ、皆さんも出来るところから3S活動実践してみましょう。

 

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