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「障害者の就労支援から学ぶマネージメント」福山支部B地区会

 5月19日、福山パークレーンにてB地区5月例会が行われました。発表者はティファーレ 副理事長 村上 匡氏でした。タイトルは『就労支援から学ぶマネージメント』サブタイトルは匡の考える勝ちグセ!でした。
 タイトルにあるマネージメントを前にそもそも就労支援A型と就労支援B型の違い、村上的障害者のとらえ方のお話しから始まりました。
 大きく分けて通常の事業所に雇用されることが困難で雇用契約に基づく就労が可能である方がA型、雇用契約に基づく就労が困難である方がB型とパワーポイントで説明がありました。地元にA型事業所が23ケ所B型事業所が52か所あるそうでこんなに在ることに驚かされました。
 障害は『個性の一部』とよく言われるがこの認識でいいのかの問いかけに例として挙げられた各界の有名人が障害を持たれていた事を知りました。そんな彼らは魅力的な歌声にしてもプレーヤ―にしても感動を与えます。障害の社会モデルそのものが問題ではと気づかされました。その社会的不利の問題について視力の悪い人は眼鏡というものがあり、日常社会で障壁は感じなくなるのです。障害者と健常者は紙一重で私は社会の障壁に着目し考えなくてはと思いました。
 また障害者を点で捉えるのではなく、全体で捉えていくマネージメントについては就労支援の現場で村上氏が取り組んでいる個別支援計画の作成についてのお話でした。これを取り組むにはまずアセスメントといい、利用者様のことを知る事から始めるそうです。読む力、書く力、聞く力、話す力など個別に能力を把握するのです。そこから長期目標を決め、そこに向けてニーズにあった短期目標をアプローチしていく。その間、現場に立って仕事内容を働く目線で見て観察しながら半年~1年経って個別計画を見直して評価や反省を繰り返していくそうです。我々経営者にとっても共通で社員にどう育って欲しいか戦力にしていくか個別シートと向き合って考えました。
 この例会までは障害について何の知識もありませんでしたが秋に福山で開催される障害者問題全国交流会に向けて理解を深める事が少しずつできましたし、社内の環境についてもまだまだ課題がたくさんあることもわかりました。
 村上氏が考える本当の意味のバリアフリーとは働きやすい職場をつくる。その為には人を知って、仕事内容を知るということ。これからしっかりと適性を見極めて人を活かす経営に役立てていきます。
 村上さん、貴重な発表を本当にありがとうございました。お疲れ様でした。

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