企業進化論Ⅲと掲げ、「行動こそすべて とにかくやる！」をテーマとした今年の経営フォーラム。この思いの背景は、基調講演に㈱マザーハウス 代表取締役 山口絵理子氏を講師としてお迎えすることがあります。
山口氏は、大学四年の時、米州開発銀行でのインターンを経験されます。ただ、「ビルの中でデータを基に途上国支援を考えるのはしっくりこなかった」と政府による開発援助のあり方に疑問を感じ、アジアの最貧国といわれたバングラデシュに渡ります。当時２２歳の若さでした。
物を乞う人があふれる国で生活し、「途上国を豊かにするのは寄付や援助でない。現地に根ざしたビジネスだ」と思うようになったといいます。
ある日、首都ダッカで黄麻（ジュート）の袋を目にします。黄麻で高品質のバッグを作り、日本で売れないか。現地の工場で出会った職人には腕がありました。優れた素材と人材で、試行錯誤しながらバッグの生産を始めます。
そして、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」。そんなスローガンを掲げて１１年前に開店した「メイド・イン・バングラデシュ」のバッグ店は、日本・香港・台湾で２８店舗を展開中です。
無謀な挑戦から始まった夢が、今では国境を超えて共有する理念となり、どんな困難をも突破していく強固なチームを創り出してきました。従業員を、そして、さらには顧客をいかに夢に巻き込んできたのか。一意専心の経営体験を語って頂きます。
行動することでしか結果は得られないし、変わらない。大きな一歩でなくも身の丈に合った小さな一歩でもいいので、前に進む。それが積み重なると大きな結果につながる。そんなヒントや勇気が得られるご講演です。
経営フォーラムは１０月６日金曜日。「行動こそすべて」を体感できる日、です。
